1.日本の物流を支えるトラック輸送!
国内輸送の約9割がトラック
モノが、生産者や工場から私たち消費者のもとに届くまでの流れのことを、「物流」といいます。そして、そんな日本の物流を支えているのが、「トラック輸送」です。
2018年度に日本国内で運ばれた貨物の量は、約47億トン。トラック輸送はこのうちの約92%を占めており、日本の貨物のほとんどをトラックが運んでいることになります。
2.「緑ナンバートラック」って?
引越、宅配、身近なトラック
緑ナンバートラックとは、荷物を有償で運ぶ「営業用トラック」のことをいいます。緑ナンバートラックの事業者は、国の許可を受けており、ドライバーの安全教育や運行管理などをしっかりと行っています。
緑ナンバートラックは、みなさんにとって身近な、宅配・引 以外にも、 農水産品・食料品・日用品といった消費関連貨物や、金属、機械・石油製品といった生産関連貨物など、幅広いモノを運んでいます。
3.もしもトラックが止まったら
縁の下の力持ち
もしも、トラックが止まってしまったら、街ではどんなことが起こるでしょうか。コンピニエンスストアでは、陳列棚から商品がなくなってしまいます。病院では、治療に使う薬品や、入院患者の食事やシーツが届きません。
工事現場では、建築資材が不足してしまいます。市場では、新鮮な野菜やお肉、魚介類などが届かなくなります。トラックはみんなの生活(くらし)を支えるなくてはならない存在なのです。
4.災害などの緊急時もトラックが活躍!
東日本大震災でもライフライン
自然災害などの緊急時にも、トラックは活躍します。トラック運送業界では、国や自治体と連携し緊急物資輸送を行なっています。
2011年の東日本大震災では、発災直後から1万台を超えるトラックが出動し、被災地へ物資を届けました。
生活必需品などを被災者のもとへ迅速に届けるトラックは、ライフラインの役割を果たしています。
5.安全運転教育もしっかりと!
教育制度が整っています
トラックへの乗車前には、初任者運転者研修として、ドライバーの運転のクセに応じたアドバイスを提供する「適性診断」や、管理者が同乗して運転や荷物の取り扱い方法について教える「添乗指導」など、法令やガイドラインに基づいた安全教育をしっかり行なっています。
また、研修施設等で輸送の安全確保のために必要な運転技術や知識を学ぶこともできます。
6.幅広い世代が活躍!
業界を上げて人材確保に取り組んでいます
「トラックドライバーは40〜50代の男性ばかり」というイメージが強いかもしれませんが、トラック運送業界では今、若者・女性・高齢者といった幅広いドライバーに活躍してもらえるような取り組みを行なっています。
例えば国土交通省は、助成トラックドライバーを「トラガール」と名づけ、トラガール促進プロジェクトを展開しています。